東京国立博物館で2019年7月9日から「特別展三国志」が始まったが、大修館書店は同展の予習・復習に使える『三国志演義事典』を発売中だ。既刊『三国志事典』の姉妹編にして、『三国志演義』のすべてを凝縮した事典だ。
『三国志演義事典』は魅力溢れる英雄や珠玉の名場面、ゆかりの故事成語、後世の漫画や映画への展開まで、『三国志演義』にまつわる情報が満載。『演義』独自の創作部分は、書体を変えて一目でわかるようになっている。正史『三国志』を扱った前著『三国志事典』と読み比べると、3世紀に成立した『三国志』と、その約1000年後に書かれた小説の違いを味わうことができる。渡邉義浩・仙石知子著。3600円+税。
本欄では渡邉さんの著書 『始皇帝 中華統一の思想 「キングダム」で解く中国大陸の謎』(集英社新書)を紹介済みだ。
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